さる10月15日(火)、毎年恒例となります社員研修会の一環として「第９回nambu NEW COMER CONTEST 2013」を開催し、社長はじめ幹部の厳選なる審査により、全スタッフの中から４名が受賞いたしました。また今年度より「総合優秀サロン賞」を設け、各店舗のスタッフの総合点により一番優秀なサロンに贈られる、チーム力賞です。

 nambuの技術の要となるベーシックを大事にしながらも各々が「明日のヒットヘアー」を自由な発想を持ってデザインし、インターン生からトップタイリストまでが改めて美容の楽しさやデザインする喜びを感じた機会となりました。

また本年度もご協力・ご支援賜りました関係各社様に厚く御礼申し上げます。

　 第1位　　室田　隼也　＜nambu-ＣＥＮＴＲＡＬ店＞  2年連続優勝

 作品テーマ　「アート・へア」

作品をイメージする際に、毎回、まずは「優勝できる作品」をテーマにしデザインを膨らませました。僕は「優勝できる作品」がどんな作品なのかを、考えることが一番のポイントだと思っています。旬でデザイン性がありながら他とは違うスパイスを入れ、目に止まるヘアデザインとは？を常に考え続けました。あとはバランスである、カットラインで決まると思います。３６０度の色んな角度から目を光らせてデザインを構築しました。今回はスタイルの完成までに少し時間がかかりましたが、レッスンを重ね、「これならいける」というところまでクオリティーを高めることができました。最後まで妥協せずに満足のいく作品を作ることが優勝に繋がったと思います。

次回は３連覇にチャレンジします。

 第２位　　石黒　久美子　＜nambu-HILLS店＞

作品テーマ　「Ｓｔｒｏｎｇ　ｗｏｍａｎ」

今回の作品は女性の魅力である「柔らかさ」と「強さ」を表現したいという想いで作りました。準備ではバランスにこだわり、柔らかくなりすぎず、強くなりすぎず、に注意したことと、少し「攻め」も入れたかったので、レッド系のカラーをポイントで入れて表現しました。発表時にはすごく驚きましたが、これからもっともっといい作品を作っていきたいと強く思いました。アドバイスをしてくれたHILLSスタッフに感謝します。ありがとうございました。

  第３位　　野上　鮎子　＜nambu店＞

作品テーマ　「秋のスイーツ」

バンクのカラーがとても細かいカラーリングで大変でしたが、うまく表現することができました。いつも全体的にいろいろな色を使いたくなり、カラーにボリュームが出がちですが今回は自分の中でポイントを重視して作品作りができました。

スタイル決めでは参考にするスタイルがなかなか定まらず、イメージも自分の好きなスタイルに偏りやすくなってしまい広い視野で狙ったスタイルを作る難しさも勉強することができました。日頃からもっとたくさんのスタイルブックを見て自分の中の引き出しを増やす必要があると感じましたし、バリエーションが豊富になってもポイントをついてスタイルを見ると言う目を養っていこうと思いました。

作り込むスタイルが全てではないということや、無造作に見えて完璧に計算されたスタイルを作ることが高い技術力が必要だと実感しました。1つの作品に対するこだわりのレベルを上げて来年は優勝できるように頑張ります。

シンプルなスタイルなので、審査員の目をひくためにとにかくラインを綺麗にすることに集中しました。バングとサイドのバランスは、先輩方にたくさんアドバイスを頂いて特にこだわりました。本当に有り難うございました。

奨励賞　小岩　千夏　＜nambu店＞

 作品テーマ　「Ｃｏｏｌ＆ｗｏｍａｎｌｙ」

 カラーを考えたりそのデザインを描いたりと初めての経験ばかりでした。ヘアスタイルが決まり、カットの手順などを教えていただきながらも、なかなか自分の中での完成形が定まらずに本番寸前を迎えました。カラーも試行錯誤を重ね、最後の最後に自分の想い描く色を出すことができました。本番ではとても緊張しましたが思っていた以上に集中でき、今までで一番納得のいく仕上がりに出来ました。自分の作品が奨励賞に選ばれた時はとても驚きましたが同時に嬉しさと大きな達成感を得ることができましたし指導して下さった先輩方にとても感謝しています。ありがとうございました。今回の経験や学んだことを活かし、もっと成長していけるよう努力していきます。

総合優秀サロン賞　nambu店

nambu店は先輩方から受け継いでいる技術に対しての拘りが強いお店だけに名誉ある賞を頂けて本当に嬉しく思います。一人ひとりが優勝目指して取り組んだ事でサロン賞につながったと思います。何事も本気で取り組む姿勢、最後まで狙う姿勢が大切だと実感したコンクールでした。日々のサロンワークも常に本気で取り組み、今回のチームワークを活かして成長していきます。

毎晩遅くまで頑張っていた分、それぞれで高い評価を頂けることが出来て本当に良かったです。ありがとうございました。

コンテスト当日までは「nambu店上位独占！！」を合言葉にモチベーションを高めて来ました。今回は良いスタイルを作っているスタッフばかりでしたので全員に「優勝だよ！！」とやる気にさせて取り組みました。スタイル作りに関しては早い段階からイメージが決まっていた為、指導する側もクオリティーを高められるアドバイスができました。

 作品を作っていく過程で苦労した事としてはスタイルを良いバランスで作り上げていけるように伝えることでした。インターン生やアシスタントは慣れないシザーワークではありましたが真剣に取り組んでいました。カットを指導するにあたって改めてnambuのカットベーシックマニュアルが自然と身についていることにnambuマニュアルの有り難さと凄さを実感したコンクールでもありました。

幹部会議、店長会議、各店会議等で、かたや「客単価をあげる」という考え方がクローズアップされ、その一方で「可愛いもの作って沢山お客様が来ればいいでしょ!」という表現があって、そうすると片方からだけ見れば180度違う考えのように感じてしまう。昔は私自身、店販とか客単価なんて言ったことも事もなかったし、そういう数字が実の所嫌いだったのだけど(笑)、今は自分が指示してそういう管理まで当たり前のようにしている。

それって整理すれば簡単なことで、結果とプロセスが混同しているだけで、お客様に対して「誠意のある仕事」「魅力的なデザインの提供」ができていれば、結果的にはそれが目に見える数字に表れるもので、そのモチベーションの1つが「可愛いものを作りたい!」と言うことで、客単価とか売り上げはその結果でしかない。

ただ沢山の人がそういう結果を導き出せないから、数字の中身を分解して、より細やかな目標を解りやすく示しているだけで、それが全てじゃないのだと思います。以前は単価なんて言わなかったのは、そんなこと考える必要もないくらい、全員が当たり前のように伸びていた。

いつもの会議じゃないけど、そういう表現をすると「どっちなのだ?」と迷うみたいだけど、そもそもｎａｍｂｕは、お客様をリードし支持され続けるスタイリスト集団であって、極端な話、結果が出てればその中身なんて幹部以外は考える必要もないのだと思います。(最低限は知っておいてもらいたいけどね)

 ｎａｍｂｕにとって、私にとっての数字とは『プライド』

美容師として、ｎａｍｂｕとして、自分が経営者として、理想の姿を目指した場合に導き出されるべき数値であって、「そうなったからどう」でもないと思う。

 ｎａｍｂｕは日本を代表するようなブランドで在るべきということも、その本当の意味は、それくらい美容師としていつまでも成長
し続けるということに本質がある。

「じゃあそれは何のために」?といえば、鏡の前にいる自分を支えて下さる大切なお客様のためで、昨日よりも今日、今日よりも未来永劫に、お客様の先に居続けてリードし続けることが、お客様に対する誠意だと思っています。

その結果が個人としての数字やお店としての数字に表れているだけで、その数字よりも本当はその数字を目指す「意味」が重要なはず。

私もサロンに出た時は、こう見えて美容師としてデザイン提案もしている。しかし、もう20年以上通って頂いているお客様って、ある意味同志というか、私の成長に何かを感じてもらっているから、当たり前の様に信頼して下さっているのも事実。

数字という結果を出すことも、雑誌で取り上げられたり、スポットを浴びるような美容師になることも、ｎａｍｂｕの場合それはプロセスであって、そんな成長した自分が「鏡の前のお客様に何をかえす事が出来るのか?」ということで、そこが解ってないからすべての歯車が噛み合わなくなる。

メジャーを目指しゴールドを狙うこと・・・かたやたった一人のお客様でもいいから、数十年、自分が現役で在り続ける限り、そのお客様に携われるということ・・・自己を中心に考えれば「矛盾している事」だけど、お客様を中心に考えれば「そう在るべき事」だと私は思う。

ただ数字を追うのではなく、その「意味」をまず伝えることから始めるべきで、一つ一つ全ての事において、幹部みんなが本気でその「意味」を伝え、情熱を持って通り組むかで、結果なんて大きく変わるものだと思います。

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